2010/12/09

「学び」と向き合う

学びの質を考える。

「本を読んでいます」「○○を勉強しています」
非常に聞こえがいい。でも、その前提には「何もしないより」という意識がある。
本をたくさん読めば、賢くなるのか?
仮に賢くなったら、それでいいのか?
たぶん人が生きる目的は賢くなるためでも、本を読むためでもない。
そもそも人が生きる目的・理由なんて、人それぞれだし、
そこを考えてもしょうがないのでそこは保留。

でも、なぜ学ぶのか?そこはハッキリさせたい。

語源的に、学ぶは“真似ぶ”から来ているという。
人の学習過程は模倣からスタートする。
例えば、赤ちゃんは親の行動を真似て、ヒトから人間へと成長していく。
社会動物としての言葉や行動を模倣することで、自分のものにしていくのである。
ヒトとしての初期の学びは「真似からの体得」である。
つまり、「使える」ようになっている。

ここで話を戻すと、
「自分が学んでいることは使えるのか(使えているのか)」という問いが生まれる。

学ぶことに溺れるというか、趣味としての学問になっているのではないか?
もちろん、趣味としての学びや読書を全否定するわけではない。

あなたの時間(若さ)は限られているにも関わらず、
学ぶための学びは本当に今必要な学びなのか、と。

 という問いを意識しつつも、学びには質としての面と量としての面がある。
万物に「量的変化が質的変化につながる」というルールが適用されると思わないが、
どんなジャンルにおいても、コツややり方を習得するには絶対的な時間が必要である。
もっと言えば、学習と練習の違い。
頭で覚える、しくみを理解する。これは学習。
覚えたことを実践する。しかし、うまくいかない。トライ&エラーを繰り返す。これが練習。

スポーツなんかだと学習と練習は非常にわかりやすいのだが、
それが学問や読書みたいな思考・概念系になると途端に「練習」を忘れる。

書いていて思ったのは、
量としての学びが学習(座学)で、量としての学びが練習(行動)なのかもしれない。

アカデミックスマートなのか、ストリートスマートなのか、の違いにも近い。

バランスなんだと思うし、個々で違っていいと思う。
ただ組織の構成メンバーで補完し合える形がベストなんだろうなと、ふと思う。
「異端」を受け入れるということは組織を強くする一つのポイントなんだろうな。
一個人としては、真っ向から衝突しそうだと思うが。

本当は学びの出口についてメモ的に書こうとしていたのが、脱線した。

2010/12/03

胎にマグマを、まちに花を、言葉にデザインを

鹿児島に来て、本当に驚いたのは灰が降っていることだ。

あぁ、桜島って火山なんだ。

灰が降り始めると、鹿児島の人たちはマスクをし始める。
そう、火山が日常の中に溶け込んでるんだ。

僕は異国から来た人のような気持ちになった。

実際に旅をしていたとき、フェリーで桜島にわたり、灰が降っていることに驚いていた自分がいた。
そして、まさかこの地に住むことになろうとは。

そんな鹿児島に来る2日前、ある先生とお話する機会があった。
その時に、「鹿児島でシブヤ大学の姉妹校をつくろうとしている若者がいる。ぜひ会ってみるといいよ」
とおっしゃられていた。

そう、そのワカモノ、学長( YUTA_Kubo)と僕は殆ど毎日顔を会わせている。

最初はふわふわした人だなと思った。
でも、より深く知っていくうちに胎を据えている人だなと思うようになった。
なんだろう、マグマのような熱を持ってるような。
それでいて言葉にこだわるデザイン意識を持っているような。
でも、強烈な「かまってちゃん」の性質も持っているような。

サクラ島大学
この見えない大学はまちにたくさんの花をさかせようとしている。
学びという「口実」を用いて。

単純に、素敵だなって。
ぼくはそう思う。

来春の開校に向けたオープンキャンパスを今週末、マルヤガーデンズでやるそうです。

言葉をデザインする授業らしい。
くそう、これまた素敵なじゃないか。

悔しいけど、素敵過ぎるから紹介してしまいます。
お時間ある方は行ってみてください。
というか、お時間をつくって行ってみてください。

以下、転送です。

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突然ですが、あなたにとって“大切な人”は誰ですか?

恋人? 家族? 友達? 同僚?

それともいつものカウンターで
おいしいコーヒーをいれてくれる行きつけのお店のあの娘?

胸の奥であたためている気持ちも、普段は恥ずかしくて、
なかなか口に出せないという人もきっと多いはず。

そこでサクラ島大学では、
国民的ロマンティックイベントのクリスマスに向けて、
大切な人へ気持ちを伝える
世界でたったひとつのクリスマスメッセージをつくる授業を企画しました。

今回の授業では、「言葉とデザイン」の密接な関係に注目しています。
コピーライターやアートディレクターとして活躍するサクラ島大学職員が、
「伝わるコトバの生まれる瞬間」をテーマにワークショップ型の授業を開催します。
みなさんと一緒に「言葉のプレゼント」を探したり、紡いだりしていきましょう。

好きで好きでたまらない気持ちを思い切りぶつけるもよし、
いつも身近にいる人への感謝の想いを再発見するもよし、
参加者の一人ひとりに素敵なクリスマスの訪れを予感させる授業です。




「大切な人に贈る、クリスマスメッセージ」

【開催日時】2010年12月5日(日)14時00分~17時00分(3時間)
【教室】マルヤガーデンズ(7Fガーデン)
【先生】サクラ島大学職員(デザイナー、コピーライター、エディター)
【定員】25人
【授業料】無料
【授業の流れ】
 13時45分~ 受付開始  
 14時00分~ 授業開始、はじめに
 14時30分~ 各班でメッセージ制作の課題練習
 15時00分~ メッセージ制作① (制作15分+感想シェア15分)  
 15時30分~ メッセージ制作② (制作15分+感想シェア15分)  
 16時00分~ メッセージ制作③ (制作15分+感想シェア15分)  
 16時30分~ おわりに 
 17時00分  終了

【用意するもの】この授業は、実際にカードをつくるワークショップ型の授業となります。使いなれた文房具等は各自持参してください。

※1:本授業は、授業料無料です。
※2:当日受付も可能です。 (ただし、定員に達している場は予約の方が優先となります。)
※3:定員を超えた場合は、抽選とさせていただきます。


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(授業コーディネーター:山口 陽一郎)

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