2010/05/19

ゼロ世代社会起業家が仕掛ける新しいソーシャル・イノベーション ―NPO法人カタリバをケースに

             第4回 「ソーシャル・イノベーション」セミナー

主催:福岡大学商学部・次世代の公共セクターを担う人材育成プログラム
NPO法人九州・アジア経営塾(KAIL)

ゼロ世代社会起業家が仕掛ける新しいソーシャル・イノベーション
―NPO法人カタリバをケースに-

経済、企業にとって、「社会との連携」や「社会と連動した成長」はますます欠かせなくなりつつあります。経済やビジネスが社会に依存していることを無視す るビジネスモデルに依拠する限り、経済や企業の持続的な発展は望めないことが明らかになってきたからです。格差社会、無縁社会をうみだすシステムの改変 と、経済の成長戦略とは表裏一体の関係にあるのです。
これまでもそうでした。いつの時代にも、新しいイノベーションが求められ、新しいプレーヤーの登場や活躍が期待されてきました。にもかかわらず、様々の社会的な問題とそれが連鎖的に誘発する経済的な問題をうみだすシステムの改変は遅々として進みません。
ここにきて、ソーシャルなイノベーションや起業家が脚光を浴びています。「またいつもの期待先行のムーブメントか」と見る向きもありますが、今回のムーブメントをリードするのは、これまでと違うタイプのプレーヤーです。
本セミナーは、彼ら彼女らを「ゼロ世代社会起業家」と称し、その代表選手のお一人である、NPO法人カタリバ代表の今村氏をお招きし、今日のムーブメントについて検証することを企図して、開催するものです。


■日 時:2010年5月31日(月) 18時45分~21時
■場 所:西鉄イン福岡(福岡市中央区天神1-16-1。アクロス福岡前)
■定 員:90名
■参加費:無料
■プログラム
・プレゼンテーション「カタリバとは」(NPO法人カタリバ代表 今村 久美氏)
・ディスカッション「ゼロ世代社会起業家と日本の再生」
ゲストスピーカー: 今村 久美氏(NPO法人カタリバ代表)  http://www.katariba.net/      
モデレーター: 田村 馨(福岡大学商学部、NPO法人九州・アジア経営塾理事)
兵土 美和子(福岡大学商学部)
■申込方法:標題は「イノベーションセミナー参加希望」とし、メール本文に「名前・所属・アドレス(FAXの場合は連絡のつく連絡先)」を明記してください。複数での申し込みの場合は、複数名のお名前がわかるようにお知らせください。
■連絡先:E-mail tamtam@fukuoka-u.ac.jp FAX020-4667-8127(PCに届くFAXです)
福岡大学商学部「次世代の公共セクターを担う人材育成プログラム」事務局 担当(田村・兵土)
ソーシャル・イノベーションセミナーのブログ:http://blog.canpan.info/social/

■今村 久美氏・プロフィール
2001年慶應義塾大学環境情報学部卒業と同時にNPO法人の設立を志し、高校の授業における講演活動を行いながらも、自身の生活のためにリクルート等で フリーター生活を開始。2006年特定非営利活動法人NPOカタリバを竹野優花氏(現在:副代表)とともに立ち上げる。代表理事に就任。現在7名の職員と 6名の学生アルバイト、全国述べ4000名のボランティアスタッフとともに、東京近郊を中心に青森・沖縄でも活動を展開。08年「日経ウーマンオブザイ ヤー」受賞。2009年内閣府 「チャレンジ賞」受賞。

■NPO法人カタリバの活動
大学生や専門学校生を中心にしたボランティアスタッフが高校生と車座になって直接対話するキャリア学習「カタリ場」が活動の中心。学校や教師と連携を取り ながら学校の授業枠で行うのが特徴で、通常は体育館などに学年単位で2~300人の高校生が集まり、数十人のボランティアスタッフが「どのように進路を決 めたのか」「将来何になりたいか」など、自らの体験を披露し、高校生は聞きたいスタッフを選んで対話に加わります。ボランティアには、述べ4000人(主 に大学生・専門学校生・社会人等)が登録しており、2009年度は東京、神奈川を中心に全国80の高校で計100回にわたりカタリバを開催、約2万人の高 校生が参加。当初、教師の反応は「学生に何ができるか」と冷めた目線が強かったそうですが、最近はカタリバを生徒指導の一環として積極的に授業に組み込む 高校も増加。地方からの問い合わせも増えています。http://www.katariba.net/
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こんにちは
NPOカタリバの今村久美です。

2001年にNPOカタリバを立ち上げ、2006年に法人化して、今にいたります。
行政予算に依存しない公共サービスのあり方を模索しながら、
事業性の追求とミッション性に妥協しないサービスのあり方のバランスを、日々考えながら活動してきました。
当日は、社会づくりのための教育の役割と、これからのNPOのあり方を
皆様方と一緒に考えたいと思います。
初めての福岡上陸、皆様方とお会いするのを、楽しみにしております。

特定非営利活動法人NPOカタリバ 代表理事 今村久美
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■ゼロ世代社会起業家
駒崎弘樹氏(NPO法人フローレンス代表)、山口絵理子氏(株式会社マザーハウス代表)、山崎大祐氏(株式会社マザーハウス副社長)ら、70年代後半から 80年代初頭に生まれ、2000年代に活動を開始し注目を集めた、社会起業家をさしての、本セミナーの命名です。共通するのは、「社会をかえるをビジネス にする」「志をかたちにする」「社会を変える源泉はビジネスにある」といった考えであり行動力です。

■九州・アジア経営塾(KAIL)
米国やアジア諸国で発展しつつある地域の多くは、高度な教育・人材育成の拠点づくりを地域振興の核として位置付けています。人材こそ自律的経済圏を形成す るうえで欠かせない要素であると考えられています。「九州・アジア経営塾(The Kyushu-Asia Institute of Leadership :KAIL)」はこの九州から、アジアを始め世界各国で活躍するビジネスリーダーを輩出するために2004年に開設されました。本経営塾は、九州経済の活 性化を担う人材を、長期的かつ計画的に育成するために、ミドルをはじめとして、若手やエグゼクティブ等あらゆる階層を対象に独自性と魅力ある講座を提供す ると同時に、知識偏重に陥ることなく現実のビジネスに活かせる「知恵」を、加えてこの「知恵」を駆使して、九州・アジア、さらには世界をリードするにふさ わしい「志」の涵養を追求しています。http://www.kail.jp/

■福岡大学商学部「次世代の公共セクターを担う人材育成プログラム」とは?
2009年の政権交代で、地方政府を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。戦後の地方経済社会の発展を支え成長を牽引してきた「官と政の大きな枠組 み」が変われば、地方政府のあり方も変わらざるを得ないでしょう。地方政府がどう変わるかで当該地方・都市の発展は大きく規定されます。いまこそ、新しい 公共セクターのあり方と、それを担うマネジメントとリーダーシップのあり方を考えなければなりません。本プログラムでは、次世代の公共セクターを担う人材 の育成プログラム開発に取り組んでいます。http://blog.canpan.info/social/

2010/05/11

目的と結果を考える

手段が、自己目的化することは多々ある。
それは何故か?
人間とは集中すればするほど、熱狂し、盲目的になる。
すると、目に見える手段(行動)に囚われてしまう。

なので、何かに没頭する際には定期的に「目的」
を確認することが必要。

さらに、「目的」と「結果」を混同する事も多々ある。

「目的」を持たずして、「手段」に力を注ぎ、得られた「結果」もある。

偶然的な結果。

逆に、「目的」を持っていたが、それとは異なる「結果」が生まれることもある。

想定外の結果。

もちろん、目的通りの結果も存在する。

つまり、
(1)目的に沿った結果
(2)目的とは異なる結果
(3)目的なしに発生した結果
が存在する。
※「結果が出ない」というパターンもあるがここでは考えない。


素晴らしい結果というものは輝かしい。

自分もそんな結果が欲しいと無意識に思う。

しかし、その結果が「どんな目的のもとで、どんな過程で、なぜ生まれたのか」を考える事を放棄してしまう。

人は考える葦だが、考えない葦でもある。


本を読むと、「常識を疑え」と書いてあったりする。

この常識とは、先人の結果の積み重ねである。

常識の生成過程を辿る事が、「常識を疑う」前の「常識を理解する」という大事なプロセスのように感じる。


新しい常識を創り出す。
その維新の志は、世をどう定義するかが鍵だと思う。

2010/04/09

東峰村にいってきた ITでまちおこし

先月末、東峰村にいってきた。西鉄バスに乗って。

大名なうというtwitter×地域活性のプロジェクトのイベントに参加したときに、たまたま東峰村を知った。
【参考】:東峰村ITによる地域活性化

めちゃめちゃ山奥なのに、twitterやiPhoneを使って村おこし!
というのがおもしろそうだと思い、単純に見に行ったのである。

これは、隣の杷木町の桜。






























いぶき館という観光施設にいってみました。
筑豊の石炭王・伊藤伝右衛門の邸宅の一部を持ってきた建物で、明治を感じさせる建築でした。
しかし、土曜日の昼3時にも関わらず、お客さんは僕一人でした。
一人で、筑豊の炭鉱歴史のビデオを見ました・・・





あんまり石炭について考えたことなかったのですが、伊藤伝右衛門を知ったことはきっかけになりました。彼は炭鉱経営で得た富を使い、学校を作っていました。他の炭鉱王たちも教育に莫大な投資をしていたようです。今で言えばある意味ベンチャーキャピタリストでしょうか。それよりも篤志家の方が適切かもしれません。








で、ここがうわさの東峰メディアカフェ
※その日は入れませんでした・・・

 こんなのんびりした田舎に、メディアカフェというネーミングがすばらしいです。













棚田が有名だそうです。
※時間の関係で、そこまではいけず。












 いずみ館なる建物。
人口減少地域に数多く見られる、健康とか温泉の施設。
立派な建物であった。










村づくりが提案できるらしい。


















感想:
すごくのんびりした素敵な田舎だった。
しかし、この地域の人口減少は止まらないとも思った。
もし、この地域の責任者になったと仮定し、「人口を増やせ」とミッションが言い渡されたらどうするか?
ちょっと考えたけど、難しい。
一番の理由は、アクセスである。車以外では、かなり来にくい場所である。
来る際に、西鉄バスのコミュニティバスに乗ったが、僕以外は高齢の住民の方しかいなかった。
彼らはこのバスがなくなれば、買い物に行けなくなる。
それはこの場所にはもう住めないと同義である。

のほほんとした春の田舎風景を見ながら、そんなことを考え、帰りのバスに乗車したのであった。

【参加者募集!(小中学生)】とびだせ星の探検隊!

お手伝いしている、ちくご子どもキャンパスのお知らせです!
初夏の星野村で、茶摘み体験や天体観測を満喫します!
小学生や中学生のお子様がいる親御さんは、ぜひ参加してください!
※このブログの最下部に、過去に行われたキャンプの写真をスライドショーで公開しています。ご参考にどうぞ。








星野村 ちくごチルドレンズキャンパス(現ちくご子どもキャンパス)

2010/04/08

九州一周の旅、その経緯

今週の土曜日から、九州を一周してきます。ムラをめぐり旅。

何でそんなことになったのか、をちょっと説明。

事の発端は、ある交流会。

先輩(?)の@gine_joyboxさんが主催していた交流会に参加した。
福岡の20~30歳ぐらいで、いわゆるソーシャルな活動をしている人たちが集まっていた。
(まぁ、福岡はそういった人間が少ないのか、世間が狭いのか、大概は知り合いの知り合いでおさまっている)

で、そこで、テーブルが同じだったM田さんという方に会った。
実は、僕が2007年に関わった国際学生会議の第一回にM田さんは企画者として関わっており、間接的に名前を何度か聞いたことがあったのだ。ちなみに僕は第三回の実行委員長だった。ほとんど雑務しかやっていなかったが。
M田さんは九州のムラへ行こうという雑誌を作っている会社にお勤めで、「めっちゃ忙しいときがあるけん、手伝ってー」といわれたので、「了解です!」と、とりあえずノリで返事をした。※なんかこんなカンジでした

その後、メールを送っていたら、
「今日ひま?会社の人と飲むけど、くる?」
といわれたので、考える間もなく、「イエス!」と。

で、なぜか会社に行ってみると、編集長が登場。
田舎で働き隊」という事業を紹介される。
実は、その編集長さんと僕は、同郷であり、田舎で働き隊の受け入れ地に、地元の宗像が含まれていることが判明!

で、いろいろと話し込んでいると、
「九州一周してみたら?」
みたいな流れになり、

「いいですね!」と僕は快諾していた。
まぁ、おもしろそうだし。

というわけで、九州で頑張るムラの人たちに会いにいく旅がスタートすることとなった。

■福岡
立花町 道の駅たちばな 
朝倉町 3連水車 

■長崎
大村市 おおむら夢ファームシュシュ
西海市 海の駅 船番所

■熊本
人吉市 ひまわり亭

■大分
佐伯市 かまえ直送活き粋き(いきいき)船団

■鹿児島
錦江町
笠沙町 NPOジョイクラフト

に行きます。

でも、もうちょっと色々見てみたかったり、
上記以外でも「この地域、こんな面白いことやってるよ」ってのがあれば行きたい。

正確に言えば、どこに行くかよりも、その地域にいる人に会って話を聞いてみたい。

単純に自分の知らないことをたくさん知りたいし、
多くの人が知らない”田舎の現状”を伝えることができたらなぁと思う。

明日へ続く。

ランサー