【この記事は大学生を読者として想定しています】
昨日に引き続き、エントリーシートについて書いてみます。
前回書いた中でも少し触れていますが、マトモなエントリーシートを書こうとすると
自己理解を深め、客観的に整理する必要があります。
実は、面接はその内容をしっかり話すだけだったりします。
ESとそのESを書くにあたっての背景情報があれば、話す材料は揃っているという意味。
もちろんコミュニケーションのルールは守りつつ、話すのですが。
(急にバーと喋りだす学生とかいますが、普通に考えてNGでしょ)
結局、その「マトモ」さのレベル感が暗黙知になっており、
求められる文章の精度やそのプロセスの意味が伝わっていないのだと思います。
面接落ちてへこむ人がいますが、そんなに落ち込む必要はないです。
・その会社が欲しいタイプと違う
・その会社が欲しいレベルに達していない
のどちらかですので。
特にタイプの部分は大きいです。
サークルやバイト先で合う合わないがあるのと一緒。
職場というコミュニティに存在するカルチャーと合う合わないは非常に大きな要因です。
もちろん業態にもよるけど。
なので、落ちるパターンとして
1、基準以下
2、職能としてミスマッチ
3、職場としてミスマッチ
のどれかなんでしょう。
これらの評価はスキルがベースになっていますが、ウィル(意志)の視点もすごく大事。
長期的な雇用を会社側がイメージする場合、この人をどう成長させていくかというイメージがある。
「コイツは色々足りないけど、伸びそうだ」というキャラクター採用があるのです。
説明するのは難しいですが、愛嬌って仕事をする上で色々大事な気がします。
言い換えれば、人間的な魅力、周囲に可愛がられる人格、みたいなもの。
まぁ、そういう逆転満塁ホームランもあるかも、くらいで。余談です。
ちょっと面接の話になってしまったけど、選考の話ということでまとめ、
志望動機についての話へ。
まぁ、こういうものはしっかり自己整理できていれば、自ずと見えてくると思います。
見えない人は会社の知名度やブランドに憧れているパターンが多い。
それか会社のことをよく知らないくせに、自分に嘘をついて、志望しているだけ。
「自分の過去の経験、志向性、夢、やりたいこと、目指す姿、ミッションetc」
と
「会社が求める役割、欲しい能力、これからの会社のビジョン、仕事内容etc」
を、結ぶだけなんですけどね。
後者がわからないのは、
単純にリサーチが足りないか、リサーチ能力が低いだけだと思います。
これだけtwitterやらfacebookやらがあって、調べられないのは、
自分のITリテラシーの低さを露呈しているだけです。
若い世代はソーシャルメディアやソーシャルネットワークくらい
ちゃんと使っていないとダメだと思います(僕も若い世代だけど)
働き始めると経験豊富な先輩方にはほとんどの分野で勝てません。
なので、時代に応じた最先端のツールくらい使っていて当たり前だと思います。
それは「若い人」の最低限の武器。
あんまりソーシャルバカやライフハックバカになるのもどうかと思いますが。
話が逸れまくってきたので、志望動機に話を戻します
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■志望動機
そもそもその会社で働きたくないと動機の精度はあがらない
つまり、本当に働きたいと思わない会社は受けるな。
自己PRを作っていく過程で自己理解は進むので、それと同等に
会社のリサーチにも時間をかける。
(効率的な人は時間少なくてもいい)
もし僕がサントリーで働きたいなら、
・Googleで関連キーワードで検索して、10ページ分読み込む
・ホームページを完全に全部読む(出版されている本も全部)
・twitterで社員や関連アカウントを全部フォローする
・twitterやfacebookで社員にアポをとり、訪問する(お茶→ランチ→飲み)
・仲良くなって、ESや面接のアドバイスをもらう
くらいする。
地理的な問題もあるけど、いくつかはネット環境にあれば、誰でもできること。
つまり、条件的には揃っているが、最後の「やる気」が足りない。
もしくは、そういうことができると「想像」できていない。
このやる気と想像力の欠如は非常に大きい格差につながっている。
WEBのフラットさ、フェアさは実は新しいスタンダードを作っているんだなと再確認。
自己PRがしっかり練られていれば、会社のリサーチをやるだけだと思います。
そもそもどの業界から調べればいいかわからない、みたいな人がいますが、
そういう人は仮説思考を読んで勉強してください。
“あたり”をつけて、調べる・考えるスキルがないと、常に縦断爆撃的な調べものをしてしまいます。
結果、効率が非常に悪い。仕事の成果が低くなる。
要約すると、
「この会社かも」「この業界かも」
と思ったところを深堀して、調べていく。
直感でもいいし、それがイヤなら
「なぜ、これに興味があるか」と一二段深めていけばいいと思います。
上記のように調べまくって、自分の琴線に触れなければ、
それには興味がないのでしょう。
根性オンリー系の大人は「やってみないとわからん!」と言いますが
そんなことはないと思います。
なぜかというと、「やってみると、どんなことでもそれなりの良さがあるから」
やった“こと”が良いかどうか、ではなく、やったことの“意味”づけに本質があるのです。
楽しいと思えば、何でも楽しいし、逆もしかり。
そうやって、自分の思うように引き込む悪い大人もいます
(本人の利害が一致しているならかまわないけど)
なので、事前にしっかりクリティカル(複眼的)に考えることが必要だし、
時には感性や直感を頼ることも必要。
これは左脳的アプローチの限界を右脳的アプローチで補強するという意味。
「御社の製品が好きで、それに関わりたいと思いました」
みたいなのはやめましょうね。
それを読んだ人は
「あ、じゃあ引き続きお客様でよろしくっす!」
としか思わない。というか、読まないよね。
つらつらと書きましたが、振り返ると
「想い」と「考え」を言語化し、構造化し、紡ぐ。
という文章作成の視点。
ビジネスにおける基本的な視点を意識したコミュニケーション
という社会人としての準備・心構え。
が大きな要素かと思いました。
と偉そうに書いている割に、この文章の構成は適当です。
また何か思いついたら、書くかもしれない。
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