2010/04/09

東峰村にいってきた ITでまちおこし

先月末、東峰村にいってきた。西鉄バスに乗って。

大名なうというtwitter×地域活性のプロジェクトのイベントに参加したときに、たまたま東峰村を知った。
【参考】:東峰村ITによる地域活性化

めちゃめちゃ山奥なのに、twitterやiPhoneを使って村おこし!
というのがおもしろそうだと思い、単純に見に行ったのである。

これは、隣の杷木町の桜。






























いぶき館という観光施設にいってみました。
筑豊の石炭王・伊藤伝右衛門の邸宅の一部を持ってきた建物で、明治を感じさせる建築でした。
しかし、土曜日の昼3時にも関わらず、お客さんは僕一人でした。
一人で、筑豊の炭鉱歴史のビデオを見ました・・・





あんまり石炭について考えたことなかったのですが、伊藤伝右衛門を知ったことはきっかけになりました。彼は炭鉱経営で得た富を使い、学校を作っていました。他の炭鉱王たちも教育に莫大な投資をしていたようです。今で言えばある意味ベンチャーキャピタリストでしょうか。それよりも篤志家の方が適切かもしれません。








で、ここがうわさの東峰メディアカフェ
※その日は入れませんでした・・・

 こんなのんびりした田舎に、メディアカフェというネーミングがすばらしいです。













棚田が有名だそうです。
※時間の関係で、そこまではいけず。












 いずみ館なる建物。
人口減少地域に数多く見られる、健康とか温泉の施設。
立派な建物であった。










村づくりが提案できるらしい。


















感想:
すごくのんびりした素敵な田舎だった。
しかし、この地域の人口減少は止まらないとも思った。
もし、この地域の責任者になったと仮定し、「人口を増やせ」とミッションが言い渡されたらどうするか?
ちょっと考えたけど、難しい。
一番の理由は、アクセスである。車以外では、かなり来にくい場所である。
来る際に、西鉄バスのコミュニティバスに乗ったが、僕以外は高齢の住民の方しかいなかった。
彼らはこのバスがなくなれば、買い物に行けなくなる。
それはこの場所にはもう住めないと同義である。

のほほんとした春の田舎風景を見ながら、そんなことを考え、帰りのバスに乗車したのであった。

【参加者募集!(小中学生)】とびだせ星の探検隊!

お手伝いしている、ちくご子どもキャンパスのお知らせです!
初夏の星野村で、茶摘み体験や天体観測を満喫します!
小学生や中学生のお子様がいる親御さんは、ぜひ参加してください!
※このブログの最下部に、過去に行われたキャンプの写真をスライドショーで公開しています。ご参考にどうぞ。








星野村 ちくごチルドレンズキャンパス(現ちくご子どもキャンパス)

2010/04/08

九州一周の旅、その経緯

今週の土曜日から、九州を一周してきます。ムラをめぐり旅。

何でそんなことになったのか、をちょっと説明。

事の発端は、ある交流会。

先輩(?)の@gine_joyboxさんが主催していた交流会に参加した。
福岡の20~30歳ぐらいで、いわゆるソーシャルな活動をしている人たちが集まっていた。
(まぁ、福岡はそういった人間が少ないのか、世間が狭いのか、大概は知り合いの知り合いでおさまっている)

で、そこで、テーブルが同じだったM田さんという方に会った。
実は、僕が2007年に関わった国際学生会議の第一回にM田さんは企画者として関わっており、間接的に名前を何度か聞いたことがあったのだ。ちなみに僕は第三回の実行委員長だった。ほとんど雑務しかやっていなかったが。
M田さんは九州のムラへ行こうという雑誌を作っている会社にお勤めで、「めっちゃ忙しいときがあるけん、手伝ってー」といわれたので、「了解です!」と、とりあえずノリで返事をした。※なんかこんなカンジでした

その後、メールを送っていたら、
「今日ひま?会社の人と飲むけど、くる?」
といわれたので、考える間もなく、「イエス!」と。

で、なぜか会社に行ってみると、編集長が登場。
田舎で働き隊」という事業を紹介される。
実は、その編集長さんと僕は、同郷であり、田舎で働き隊の受け入れ地に、地元の宗像が含まれていることが判明!

で、いろいろと話し込んでいると、
「九州一周してみたら?」
みたいな流れになり、

「いいですね!」と僕は快諾していた。
まぁ、おもしろそうだし。

というわけで、九州で頑張るムラの人たちに会いにいく旅がスタートすることとなった。

■福岡
立花町 道の駅たちばな 
朝倉町 3連水車 

■長崎
大村市 おおむら夢ファームシュシュ
西海市 海の駅 船番所

■熊本
人吉市 ひまわり亭

■大分
佐伯市 かまえ直送活き粋き(いきいき)船団

■鹿児島
錦江町
笠沙町 NPOジョイクラフト

に行きます。

でも、もうちょっと色々見てみたかったり、
上記以外でも「この地域、こんな面白いことやってるよ」ってのがあれば行きたい。

正確に言えば、どこに行くかよりも、その地域にいる人に会って話を聞いてみたい。

単純に自分の知らないことをたくさん知りたいし、
多くの人が知らない”田舎の現状”を伝えることができたらなぁと思う。

明日へ続く。

2010/03/31

NPOをわかりやすく

最近、社会起業家やソーシャルビジネスといった言葉をよく見かけるようになった。

僕が「社会起業」という言葉を知ったのは、Room to Readジョン・ウッドが書いた「マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった」を読んだことがきっかけである。

(原題はLeaving Microsoft to Change the World: An Entrepreneur's Odyssey to Educate the World's Children


今から3年前の話である。
その当時、電車で移動中に読んで、涙をこらえた記憶がある。

ちなみに当時のレビューには

________________________________

電車の中で感動して泣きそうになりました。
いや、そういうキャラじゃないんですけど。

マイクロソフトを辞めて、社会を変える道を選んだジョン・ウッドの話。

ビジネスマンとしてのスキルや意志の強さだけでなく、
誰も出来なかったことをやる勇気や回りを巻き込む力。
こういう人が真のリーダーなんだと思った。

これは絶対読んで欲しい本のうちの一つです。
_________________________________

と書いてあった。なんとも恥ずかしいコメントである。

それから意識的に、そういった人の話を聞いたり調べたり、本を読んだりした。

いろいろ調べてわかったきたこと。

0、そもそも社会起業(ソーシャルビジネス)は法人形態に依らない
1、日本のNPOと海外のそれは何かが違う。
2、非営利組織には、NPOやNGOがあるが、本質的にあまり変わらない。
3、日本のNPOが抱える問題は、間違った認識と人材不足に起因している。

というか、自分のなかでの仮説である。

そういった問題意識を持ち、「NPOの経営 資金調達から運営まで」という本を読んでいたら、
わかりやすい図解があったので、スライドを作成してみた。

社会起業やソーシャルビジネスの説明ではないが、ヒントになる部分があるかと思います。

NPOをボランティア団体と思っていたり、よくわからないという人に見てもらえれば幸いです。


まず、非営利組織の位置づけについて。
営利性と公益性のマトリクス図によって、表されている。



次に、NPOの資金調達について。自由度と効率の観点から、調達先を位置づけている。
日本において、NPOの信用度は営利法人のそれに比べて低いため、融資を受けにくいという現状がある。



最後に、ボランティアと(プロフェッショナルな)NPOの違いについて。
正直なところ、この理想を達成しているNPOは日本に少ないと思われる。
現状として、左記のボランティアグループがNPO法人格を取っただけということが多い。
もちろん、それは構わないのだが、右記のプロフェッショナルなNPOと一緒にされてしまうことは些か問題である。

興味がある方、詳しいことを知りたい方は下記を読んでみることをオススメします。
※僕は図書館で借りたので、手元にはないです・・・

2010/03/29

過疎地域は日本の縮図である

地方では、過疎化や少子高齢化が問題になっている。
特に限界集落と呼ばれるところは地域社会(共同体)の維持すら厳しい。
そもそも何が問題なのかと考えると、人口減少している地域の社会設計が最大時の人口に基づいて考えられているからではないだろうか。

例えば、人口1万人の町があり、それに応じた地域社会がつくられる。行政や産業などを含めた。
それがなんらかの理由により、人口が半分になったとする。
そうなると、行政や産業の一人当たりのコストが二倍になる(あくまでモデル計算として)
企業であれば、商圏人口が半分になれば、持続不可能となり、撤退(廃業)するところもあるだろう。
しかし、自治体などは職員を半分解雇!などできるはずもない。
インフラコストも同じである。

ヒトのためにつくられた社会を維持するためにヒトが必要になっている。
なんとも奇妙な状況である。

過疎化は、地方都市への人口移動によって解決できる。
道州レベルや県レベルで、地方の中核都市をつくり、そこに人口を集中させる。
しかし、それではその土地の文化や伝統工芸、第一次産業などを失ってしまう。
ただ現状のまま行けば、それらはどちらにしろ無くなっていくだろう。では、どうすべきか?
過疎地域を最低限、持続可能な経済規模(人口)にする。人口動態の設計が重要になってくる。

実際に過疎地域に行ってみて考えたところ、若い世代が過疎地域に住む上でのボトルネックは、仕事がない、教育環境が整っていない、が大きな要因だと感じた。
仕事に関して、主な産業である農・漁・林業の高付加価値化や新しい産業である観光・サービス産業の創出が必要だといえる。
また若い世代が子どもを育てる際、教育環境は大事になる。簡単に言えば、学力向上のための教育サービスがあるかどうかである。

まず、公教育である学校について。クラスどころか全校で数十人レベル。
そうなると、子どもにライバルがいない、教員が多学年を担当するためカバーしきれないという状況になる。
次に、民間の学習塾などについて。人口が少なすぎてビジネスとして成立しない。
第一次産業の家庭は教育支出が少ないため、顧客獲得が難しい。
一方で、教育意識の高い親は子どもを他地域に進学させ、少子化が加速される。
【参考】:親の年収が進学率に影響、教育格差拡がる。人づくりは社会全体で取り組むべき課題


教育に関して、第三の教育が必要なのかもしれないと感じる。公でも民でもなく。
顧客(子どもと親)にとって、ローコストで、少人数を対象に、必要な教育を提供するシステム。
ふと思ったのは、Teach For America のようなカタチが適切なのかもしれない。
【参考】:いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと

また、日本の成功事例で言えば、大分県高田市の”学びの21世紀塾”が参考になる。
【参考】:「ガイアの夜明け」 2月23日放送 第405回 攻防!教育マネー~“格差時代”を生き抜く~

ただ、田舎暮らしは再考され、価値が見出だされつつある。
家は田舎で、仕事は都市という職住分離型の生活である。
しかし、その生活をするには、その都市と田舎のインフラが整っていることが必要である。
ヨーロッパでは、格安飛行機(LCC)を通勤に使い、パリで働き、ど田舎に家を持ち、子どもを育てるというライフスタイルがあるそうだ。月曜出勤、金曜帰宅であったり。(テレビの格安ジェット特集で見た)
【参考】:地域活性化に向けた地方空港の現状とLCCの必要性について(PDF)

戻って過疎化について考える。過疎になると、医療、消防、警察などの公的サービスが必要時に提供されない可能性が高くなってくる。また、中山間地域などは道路幅など制限があるため、余計にサービスを悪化させる。緊急時などは人命に関わってくるので、非常に問題である。

しかし、過疎地の自治体には資金余力がない。さらに資金の使い方も疑問符がつく。公的サービスを維持すると、借金漬けになってしまう。なので、とりあえず合併するという動きが生まれる。
行政と住民が揉める原発や産廃処理場を受け入れは、過疎地にとっては苦肉の策なのだとつくづく感じる。

と色々と考えてきたが、日本の大部分は田舎で、さらに過疎地域なんて数えられないほどある。
どの地域も地域ブランディングして、グリーンツーリズムで活性化!なんてのは無理なわけである。
やはり歴史を閉じる地域が出てくると思う。

では、どうするんだ?という訳で、過疎地域を生かすには、人が絶対に必要。
子どもを増やすか、移民を連れてくるか、人口過剰地域の人口を分散させるか。
こうなってくると、過疎地域をどうするかという問いは、日本をどうするかに等しいテーマだと気づく。

国をどうデザインするか。
ひとつは子どもを生み、育てやすい社会にするということがあげられる。
日本全体で見た場合、出生率は下がっているが、個別に見れば高い地域もある。
その要因を見ていくことが、子育てしやすい社会へのヒントとなるかもしれない。
【参考】:少子化対策の現状と課題 市区町村別にみた合計特殊出生率

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